子供の携帯電話 トラブル防止Topへ

 >  携帯電話についての情報
 >  ハイデガーとハバーマスと携帯電話 (ポスト・モダンブックス)

ハイデガーとハバーマスと携帯電話 (ポスト・モダンブックス)

ハイデガーとハバーマスと携帯電話 (ポスト・モダンブックス)

ジョージ・マイアソン

ハイデガーとハバーマスと携帯電話 (ポスト・モダンブックス)

定価: ¥ 1,575

販売価格: ¥ 1,575

人気ランキング: 187744位

おすすめ度:

発売日: 2004-02-28

発売元: 岩波書店

発送可能時期: 通常24時間以内に発送



解説も一読の価値あり。
携帯電話によるコミュニケーションを、ハイデガーやハーバマスの

コミュニケーション理論の観点から批判した著作です。暴力的にまとめてしまうと、

ケータイでのやりとりというのは商業的戦略に取りこまれてしまった

産物である、だからハーバマスが理想とするコミュニケーション的行為

とはかけはなれており、そのことへの注意が必要だ、ということになります。



ハイデガーやハーバマスを結びつけて論じるというのはあまりみたこと

がなく、興味深く読ませていただきました。が、最後まで読んだ後に付いている

大澤真幸の解説が凄い。解説というよりマイアソンの意見に真っ向から

対立するようなことを述べているのですが、正直そちらのほうが説得

力があるように感じました。大澤真幸によれば、ケータイにおいてはコミュニケーション

が純粋な形で現れることが可能であり、一方の手元から相手の手元へと

その距離を完全に消失させつつ交信が行われます。そこではその中身よりも、

コミュニケーションするという形式、つまりお互いに伝え合っていることが

重要になってくるのであり(恋人や友人からメールがすぐに返信されないことに

苛立つなど)、その視点からいえばむしろケータイのコミュニケーションは極めて

純粋なコミュニケーションなのではないかというものです。



そのコミュニケーションのあまりの純粋さゆえに、やはりハーバマス・ハイデガー

双方の思想からケータイのコミュニケーションは批判されるであろう、と大澤

は述べます。自分の実感からいうと、むしろ大澤の指摘のほうが重要なのではないか

と思いましたが、マイアソン・大澤の両方の視点それぞれ得るものがあるかと思います。



なお脚注で、『コミュニケーション的行為の理論』や『存在と時間』をわざわざ

(たぶんそのままの)英訳のページ表記をしているのですが、邦訳ページ

に当てればいいのにと思います。そのぐらいの手間は省かないでほしかったです。

真のコミュニケーションを目指して。
 ケータイをハイデガー、ハバーマスとの比較で論じる意欲作。ハイデガー、ハバーマスをほとんど知らない私でも非常によくわかって勉強になった。ただ、ちょっと図式的かなあというのと、日本のケータイ事情には合わない側面も。
 でも、ハイデガー、ハバーマスが展開しようとしたコミュニケーション論には非常に共感した。ハバーマスのいうところの戦略的行為にそまっている今日だからこそ、一人ひとりのヴォイスを取り戻すことの重要性を感じた。

ブックマークに追加する

関連エントリー

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://uranutes.net/mt/mt-tb.cgi/12364

子供の携帯電話 トラブル防止Top >  携帯電話についての情報 >  ハイデガーとハバーマスと携帯電話 (ポスト・モダンブックス)



Google


▼ カテゴリー

▼ 関連サイト

▼ RSS

人気ブログランキングへ

人気ブログランキング【ブログの殿堂】

track feed

My Yahoo!に追加

Add to Google

  • seo
Supported by 楽天ウェブサービス