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いまどき中学生白書

いまどき中学生白書

魚住 絹代

いまどき中学生白書

定価: ¥ 1,575

販売価格: ¥ 1,575

人気ランキング: 126419位

おすすめ度:

発売日: 2006-02

発売元: 講談社

発送可能時期: 通常24時間以内に発送



現場の声を生々しく
 さすが、実際に中学生とむかいあっている人の意見と感心しました。実際に魚住さんが見てきた中学生の生態と、アンケート調査から見えてくるものをうまく分類して、非常に読みやすい本になっています。

 子どもの発達へのメディア依存の影響については、人体実験をするわけにもいかず、実際、脳をしらべることもできず、はっきりと証明しずらいところがあります。しかし、実際に子育て途中の私たちには、危険が証明されていないからといって、放っておくわけにはいかない問題です。実際、ゲームやネットで暴力的シーンに慣らされてしまうこと(ゲームなら見るだけでなく自分が能動的に関わることのこわさ、ネットなら、一人でこっそり残虐な映像を覗き見できることのこわさ)が、犯罪の低年齢化に全く関係が無いと主張することは難しいと思います。もちろん、全く影響を受けない人もいるでしょうが、誰もが絶対影響を受けないと言い切れるでしょうか。

 この本は魚住さんが現場で感じた不安を、うまく伝えていると思います。子育て中の保護者にはぜひ一度、読んでみてほしいです。彼女は禁止ということは言ってません。ただ、ただ、親に子どもの寂しさに気付いてやってほしいと訴えているだけです。

出せば売れる!「いまどきのわかいもんは・・・本」
そう言えば、同じ講談社刊行の「他人を見下す若者たち」っていう本をつい先日読みました。例の「頭がいい人、悪い人の・・・・」っていう本が売れて以来、というか昔も今もこの種の「若者は宇宙人」論はあったわけで。わたしが社会人になった10数年前も「新人類」なんて言葉が流行りました(笑)。



さて!本書の切り口は新しいですよ!「ネット族」「メール族」「ゲーム族」・・・同じメディア依存といっても全然違う!



わたしはそもそも人間は「中毒」になりやすい生き物なんだと思います。社会が成熟すればするほどひとの興味・関心・嗜好は多様化し、「個」はより居心地のよい場所をもとめてさまようもの。何をしようにも選択肢が限られていた昔にくらべ、今は何万倍もその「場所」がある。もともと好奇心が強い子供がメールやゲームに惹かれない・「中毒」にならないとしたら、わたしはむしろソッチのほうが心配だと思うのですが。著者が言うように大人だって大多数が依存症なんだから。



ネタさがしで読んでしまうわたしもわたしなのですが。

展開が強引
この本の長所

子育てのヒントが書かれているところ(親子のコミュニケーションが大事、など)。しかし、全体から見てごくわずか。

この本の短所

展開が強引。

1、まず、アンケートだが、東京都と長崎県と大阪府寝屋川市だけを調べて何がわかるのか?『検証 若者の変貌』に書かれているようなそれなりに説得力のある理由付けもない。

2、なにゆえにパーソナルメディア(インターネット、パソコン、携帯電話)だけを問題とするのだろう(この本には新聞やTVの影響かもしれない事例もある(パーソナルメディアからより新聞やTVから言葉を覚える人が多いのではないか))。

3、本文を見た限りでは、因果の関係が逆ではないか。すなわち、パーソナルメディアの影響で子どもが変わっているのではなくて、子どもの性格などから使用するメディアが決まるのではないか。

4、ゲーム族、メール族、ネット族の特徴をネガティブに捉えすぎ(それぞれの特徴は、特に問題があるわけでもなく、個々の人間が持っている性質である)。

結論

親が子どもの接し方を反省させる記述が若干あるのでかろうじて星1つは免れているが、パーソナルメディア叩きの意図が出すぎて記述が強引になっているのが悪く、星2つ。

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