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携帯電話俺
携帯電話俺
携帯電話俺
水市 恵
定価: ¥ 600
販売価格: ¥ 600
人気ランキング: 186639位
おすすめ度:
発売日: 2007-06-19
発売元: 小学館
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
設定買い⇒ザム君萌え
ぶっ飛んだシチュエーションに惹かれて購入。
携帯電話視点の世界と、そこから派生する倫理観の対立のくだりは興味深かったです。
あとは、カブトムシのザム君に萌えます(この手のキャラが好きなんだよな……)。
主人公は必要なのか、と強く感じる作品。
目が覚めると俺のカラダは携帯電話になっていた。
いったい誰が何のためにこんなことを?
はたして俺は、もとのカラダに戻れるのだろうか?
はじめに、これだけはいいたい。
主人公を『携帯電話』、『俺』だと名乗るやつだと思ってこの作品を購入すると大怪我しますよ?
『俺』は主人公ではなく、一番適していると思われるのが傍観者や語り部でしょうか。
この作品、個人的に評価できると感じたのは表現方法です。
物語とは一般的に主人公が動くことで物語を動かすものが多いですが、この作品は主人公の視点を動けない携帯電話として完全に固定して、逆に周りを動かすことで物語を動かす手法です。
その点では冒険的な試みだと感じるが、他の著者がやらない理由も理解できた。
主人公が動けない、周りの人間と会話できないことで、読者に対してかなりの抑圧を強いる。読んでいて息苦しくてしかたない。
そして、携帯電話視点なので物語に全くといっていいほど動きがありません。ほとんどが日常の描写です。
同じ日常の描写でも、他者との交流により心が温かくなる作品やホッとする作品ならまだいいが、この作品はただ日常を描写するだけ、一人称視点にもかかわらず日常では他者との交流がないので読中は苦痛を覚える。
魔術の都合のいい解釈、人の精神に対する人権侵害、人を効率よく進化させようという驕り。
この作品に対しては受け入れられる部分がほとんどなかった。
表紙のイラストやタイトルと中身が必ずしも伴うとは限らないという勉強になった作品。
カブトムシ主役にした方が…
カフカの変身のパロディです。(そっちはまだ読めてないですが)
出だしは中々に面白いなと思えたのだけど、途中から違う話になっちゃってます。それにいろんな設定、キャラクターがこのお話に必然でないものばっかりという気がしました。何だかテキトーに書き上げたって印象です。お話にメッセージみたいなものは期待しないんですが、何がしたかったのかが分からないのは残念です。カブトムシが面白い能力を持っているのだから、いっそのことコイツを主役にして冒険小説みたいな内容にしたら面白かったんじゃないかなと思います。
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